世界にはいろいろな大作映画や感動映画がたくさんありますよね?
ストレートに投げかけてくれる映画は、見ていて気持ちがいいし周りの人たちとも共感出来て楽しいものですね??
しかし!
「自分はハマるけど、これって周りの人は好きなのかな?」
「自分でも全然わかんないど、定期的に見ちゃう。なんか好き・・・」
「どんな映画といわれても一言では説明できない・・・なぞの中毒性にやられた」
そんな個人的にはハマってしまったが、周りに誰も見たことある人がいない、分かり合える人がいない。
そんな映画を自分の中に抱えている人も、多いはず!
と、個人的には思っています(笑)
そんな私の個人的映画を今回はご紹介します!
映画【アリス】
こちらは今から、約30年前のチェコスロバキアの映画になります。
シュールでクセがありまくる、中毒性のある映画です^^;
ハマる人はハマるし、ハマらない人は冒頭で見るのをやめてしまうのではないか、というくらい好き嫌いが分かれる映画かなと思います!
ぜひ、自分はどちらかその目で確かめてみて下さい・・・!
【アリス】の映画情報
引用元:「映画.com」より
作品紹介
- 公開時期:1988年8月3日
- 製作国:スイス、イギリス、ドイツ、チェコスロバキア
- 日本公開:1989年7月23日
- 時間:86分
- ジャンル:アドベンチャー、アニメ
- 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
実写と人形アニメーションを掛け合わせ、監督独自の世界観で描き出された【不思議の国のアリス】を原作とした作品。
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の初長編映画です。
原作は言わずと知れたルイス・キャロル著の【不思議の国のアリス】ですが、全体的にダークでシュールな独特の世界観を醸し出しています。
【アリス】の登場人物&キャスト
アリス(クリスティーナ・コホトヴァ)
ウサギの人形を追って摩訶不思議な世界へ迷い込む主人公。
アリス
を演じたのは、クリスティーナ・コホトヴァです。
この作品において、唯一の生身で出演している子役の女の子でした。
その他の登場人物
今作では、主人公の「アリス」以外の登場人物たちはすべて人形となっています。
あらすじ
ある日、主人公の少女「アリス」は部屋で退屈に過ごしていました。
すると、部屋に飾ってあった白ウサギの人形が突然動き出します。
それを黙って見守っていたアリスでしたが、なんと白ウサギは自分が入っていたガラスケースをハサミで叩き割って、外へ飛び出して行ってしまいました。
驚きながらもアリスは白ウサギ追いかけ、外にあった机の引き出しの中のトンネルを通り、さらに進んだ先にあった穴の中へ落ちてしまいます。
穴に落ちると同時に、エレベーターの様な乗り物に乗りこんでしまったアリス。
そのままアリスをのせた乗り物は、どんどん下層へと降りていきます。
行きついた先から、奇想天外で不思議な世界を冒険することになり・・・。
【アリス】の感想 ※ネタバレあり
引用元:「映画.com」より
中毒者を生み出す摩訶不思議ワールドへ誘われる
この映画の特徴といえば人形アニメと実写を掛け合わせた、独特で陰気でダークな世界観です。
ストーリー自体は、原作の「不思議の国のアリス」の沿って大まかに進んでいきます。
主人公のアリス以外の登場人物は全て人形なのですが、その登場人物たちの独特なこと!
部屋のショーケースに飾ってあった白ウサギは、突然動き出し、ハサミでガラスを叩き割って部屋を出ていきます。しかも自分の身体に穴が開いてしまったので、中の木くずがボロボロとこぼれています。
ネズミは、アリスの頭上で髪を刈って火をおこし炊事を始める始末。
芋虫は、靴下に目と歯(入れ歯っぽい)が生えたような姿。アリスの靴下まで動き出してしまいます。
骨の集団に追いかけられ、帽子屋は木造人形でお茶を口から飲めば、ぼたぼたと体から漏れていく。
なんじゃこりゃ??!
が、初見での感想です(笑)
(なんだろう・・・なんだろう・・・これは一体・・・)
と思っているうちに映画は終了。
しかし見終わってみるとなんだか気になって、また見返してしまいました。
出てくくる人形たちは、可愛いという感じではなく、古臭くて不気味で陰気。どこか不思議さと怖さとを混ぜたような存在感を漂わせています。
さらにこの映画の世界観を作り上げているのは、個性的な人形たちだけではもちろんありません。
出てくる物が、また画びょうの入ったジャムの瓶とか生肉がそのまま動き回ったりとか演出もすごい。
そして作品中、音楽はありません。
ずっと家具の軋む音や足音、動物の声、動作の物音だけが響いています。
不思議の国も異世界というより、古くて汚い家の中を走り回っている感じ。
置いてある家具や物も、古くさくてどこか小汚い。
この世界観が「不思議の国」でありながら、不気味でどこか生々しい「現実感」を感じさせてくれました。
その独特の世界に気が付くと見入ってしまいます。
子どもの頃に見た悪夢とか、ちょっとした空想とかそういうものを描いているような作品だなと私は感じました。
クセありの映像を見て味わう系の映画でした。
まとめ
まずはこの作品を見てみたいと思うか、思わないか。
- 実写のアリスを演じている子役の女の子が可愛い
- 人形アニメを組み合わせた独特の演出
- どこか生々しくて不気味でダークな登場人物たちと世界観
- ハマる人はどっぷりハマるであろうシュールさ
正直、ストーリー自体は良く知られた「不思議の国のアリス」の物語ですし、映像も音楽なしで淡々とした印象です。
退屈な人は退屈だと思います。
これは、映像自体をみてどう感じるかではっきりと好き嫌いが分かれる作品なのだと思いました。
まぁ、私は定期的に見返しに戻ってくる中毒者になりましたが(笑)
気になった方は、ぜひ見てみて下さい。
それでは。