【アダムス・ファミリー】という映画を知っている方は多いのでは??
あのゴシック調の暗い雰囲気、一癖も二癖もあるおばけの様な登場人物たち、痛烈なブラックジョーク。
妙にクセになるあの世界観に、虜になった人も多いのではないでしょうか?
そんな映画のスピンオフドラマがNetflixで公開されてから、世界中で爆発的ヒットをとばしました!
その名も、、、
ドラマ【ウェンズデー】
2022年11月23日に全8話が一挙配信されると常にランキング上位に位置し、最も視聴されたドラマシリーズ歴代2位という記録を打ち立てました。
監督にティム・バートンを迎え、ティーンエイジャーとなったアダムス家の長女ウェンズデーの学園生活を描きます。
オリジナルの世界観を引き継ぎ、舞台はのけ者たちの集まる学校「ネヴァーモア学園」へ。
すでに第2シーズンの制作も発表されました!
また、あの独独な世界観にハマりこむこと間違いなし!
【ウェンズデー】の作品情報
引用元:「映画.com」より
作品紹介
- 放送年:2022年11月23日~ (Netflixにて全8話配信中)
- 製作国:アメリカ
- 話数:シーズン1 全8話
- 1話当たりの時間:約1時間
- ジャンル:ホラー、コメディ、ミステリー、学園
- 監督:1~4話 ティム・バートン
5~6話 ガンディア・モンテーロ
7∼8話 ジェームズ・マーシャル
【アダムス・ファミリー】の長女ウェンズデーが、はみ出し者の集う学校「ネヴァーモア学園」で起こる事件を調査しながら成長していくストーリー。
とはいってもアダムス家のウェンズデーなので、普通の学園ものとは一味違います。
才女でありながら、辛辣でひねくれた性格は健在。
そんな彼女が一体どんな学園生活を送っていくのか、見ものです!
監督には【シザーハンズ】や【チャーリーとチョコレート工場】などで知られる鬼才ティム・バートン。
ちなにみ、今作では映画版【アダムス・ファミリー】【アダムス・ファミリー2】でウェンズデーを演じたクリスティーナ・リッチも出演しています。
そちらも注目です。
【ウェンズデー】の登場人物&キャスト
引用元:「映画.com」より
ウェンズデー・アダムス(ジェナ・オルテガ)
アダムス家の長女であり、幻視能力を持つティーンエイジャーの才女。
高校で問題を起こし、両親の母校であるネバーモア学園へ編入することになる。
ウェンズデー・アダムスを演じたのは、ジェナ・オルテガです。
子役としても活躍していた彼女は、ディズニー・チャンネルに出演していたことでも有名になりました。
ラリッサ・ウィームス(グェンドリン・クリスティー)
ネヴァーモア学園の元生徒でもあり、ウェンズデーの前に立ちはだかる現校長。
モーティシアともと同級生。
ラリッサ・ウィームスを演じたのはグェンドリン・クリスティーです。
イギリスの女優で、191㎝の長身。ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のブライエニー役で知られています。
マリリン・ソーンヒル(クリスティーナ・リッチ)
ネヴァーモア学園の植物学教師。
普通の人間であり、学校に馴染めないウェンズデーを気にかけている。
マリリン・ソーンヒルを演じたのは、クリスティーナ・リッチです。
彼女は子役時代に、映画版【アダムス・ファミリー】【アダムス・ファミリー2】で少女時代のウェンズデーを演じました。
今回も彼女がキャスティングされたのは、ファンとしては嬉しいところ。
その他のキャスト陣たち
- ゼイヴィア(パーシー・ハインズ・ホワイト)・・・自分の絵に命を吹き込む能力を持つ青年。
- イーニッド(エマ・ワイヤーズ)・・・ウェンズデーのルームメイト。明朗快活な人狼娘。
- タイラー(ハンター・デューハン)・・・カフェの青年店員。ウェンズデーに恋心を抱く。
- モーティシア(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)・・・ウェンズデーの美しい母。学園の卒業生。
あらすじ
現代の普通高校に通っていたウェンズデー・アダムスは、弟がいじめられた報復としていじめっ子たちのいるプールにピラニアを放ち、退学となります。
新たなる編入先となったのは両親の母校でもある「ネヴァーモア学園」。
そこには、特殊な能力を持ち世間から「のけ者」とされる者たちが集まる学園でした。
しかしウェンズデーはその学園でも、周囲に対して毒舌と拒絶感を示し、周りに馴染むことはありませんでした。
なんとか学園からの脱走を試みるウェンズデー。
そんな中、謎のモンスターによる殺人事件を目撃してしまったことで、事件を調査することになり・・・。
【ウェンズデー】の感想
引用元:「映画.com」より
【アダムスファミリー】を受け継いだ世界観と成長したウェンズデー
【ウェンズデー】は、【アダムス・ファミリー】のスピンオフ作品であり、アダムス家の長女ウェンズデーがティーンエイジャーとなり学園生活を送るストーリー。
少女時代から毒舌で賢くダークな彼女は、成長しても健在。
冒頭からプールにピラニアをぶち込んで退学という衝撃的な展開から、物語は幕を開けます。
ネヴァーモア学園に編入したウェンズデーは、そこでも自分を曲げることなく周囲と接していきます。
ルームメイトのイーニッドにも馴れ合いを嫌がり、危ない所を助けてくれたゼイヴィアにもお礼より先に嫌味を言い放つ。
サイコパス感全開でここでも孤高の存在となり、周囲とは馴染めません。
一見ドン引きのウェンズデーの発言ですが、観ている側としては「言い過ぎ」とツッコミつつもどこか共感するところもあり、胸がすっとなることも(笑)
周りからどう思われようと、自分がぶれないウェンズデーは逆に見ていて気持ちのいいものがありました。
さらに、映画版【アダムスファミリー】へのリスペクトを感じられるのも前作から知っているファンとしては嬉しいところ。
【アダムスファミリー】でウェンズデーを演じていたクリスティーナ・リッチが重要な役どころで出演していたり、秘密の集会場への入り口を開くのに指をパチンパチンと2回鳴らす動作がオリジナル版のテーマ曲が元になっていたりと、所々に前作を彷彿とさせる箇所が散りばめられています。
また、初回でロッカーに閉じ込められてたパグズリーが紐でぐるぐる巻きにされ、口にリンゴをつめられていた演出も映画版を意識したものです。
どんな演出が仕掛けられているのか探しながらドラマを見るのも、また一興です^^
さまざまな世代をトリコにする仕掛け
もちろん【アダムスファミリー】を未鑑賞という人や今の若い世代が見ても、楽しめるような仕掛けもなされています。
【アダムスファミリー】はタイトル通り、家族間のお話が主でしたが今回の作品は学園ものになっています。
しかし、これがただの青春群像劇であったなら映画を見ていない人たちはウェンズデーのキャラクターを知らないわけですから、「この子何者?!」と引いてしまう可能性もあったはず。
ですが今回の作品は、この青春群像劇に「連続殺人事件」が絡んでいくことで、ミステリー要素が追加されています。
これにより、私はだれることなく全8話を一気に見終えてしまえました。
また、映画でのゴシック調にプラスして現代感を絶妙に織り交ぜられいる所も、見ていてクセになるところ。
例えば、ウェンズデーは全く電子機器に関心がないためスマホもPCも持たず、いまだにタイプライターを使って文章を打っています。
それに対して、同級生たちはスマホを使いこなしTikTokやBlogなどを楽しんでします。
特にルームメイトである現代っ子イーニッドとウェンズデーが対比されることで、余計にこのコントラストが際立ち面白くも絶妙なバランスが成り立っていて、若い世代にも受け入れやすかったと思います。
ウェンズデーが劇中で披露するダンスシーンも現実のSNSでバズっており、若い世代にも広くこの作品が受け入れられたのが伺えます。
ウェンズデーの友情と親子関係
作中には、イーニッドをはじめとする友人たちとの友情と母親であるモーティシアとの親子関係も描かれています。
ウェンズデーは学園の卒業生でもあり、美しく優秀な生徒であった母親に対して疎ましく感じています。
そして同級生たちに対しても最初は拒絶感を醸し出し、一切忖度なしの言葉を浴びせます。
親にも友人にも敵意むき出しのウェンズデーですが、物語が進むにつれて徐々に関係が良い方向へと変化してきます。
母親に対しても疎ましく思いつつも、前より”1歩”くらいの距離は縮まったようです。
素直ではないもののイーニッドに対しても、一度部屋を出て行って戻ってきた彼女に自分たちのテリトリーを仕切っていた境界線テープを要らないと言ったり、イーニッドも「私たち正反対だけど、ピッタリ」「奇妙な友情」と少なからずお互いの存在を認めあえるようになりました。
ウェンズデーが自分を曲げないように、イーニッドも「これが私」と自分を認める。
お互いの関係がいい感じに築けるようになったみたいです^^
現代において、誰もが悩みを抱える親子や友人との人間関係。
それが、この作品にも埋め込まれています。
しかしここでは、ただ単にウェンズデーが丸くなっていくというものではなく、たとえ自分自身を曲げなくても他人との良好な関係は築ける、ということが描かれています。
自分の道を突き進むウェンズデーは、時には周囲から孤立することもありますが、結果的に仲間を得ることになります。
この物語を通してウェンズデーの発言にヒヤヒヤすることもありますが、自分の曲げない強さに勇気づけられることもあるのではないでしょうか。
まとめ
【アダムスファミリー】を引き継ぐ物語【ウェンズデー】。
- 映画【アダムスファミリー】を観ていた人は、世界観やお馴染みの登場人物たちが登場し、リスペクトが感じられ楽しめる。
- 映画を未鑑賞の人でも、ウェンズデーのキャラクターとミステリー展開で最後までだれずに一気見できる仕掛けがたくさん。
- ティム・バートンの世界観も堪能できる。
- 親子、友人たちとウェンズデーがどのように向き合ていくのか注目。
世界的にヒットを飛ばした【ウェンズデー】。
映画【アダムスファミリー】を見まくっていた私としては、あのウェンズデーがこんな風に成長したのかと思いながら、お馴染みのファミリーの登場や前作の世界観を感じられる演出を楽しみながら鑑賞できました。
ウェンズデー節が炸裂するなか、友達や家族そして恋愛とどうやって関わっていくのか、殺人事件の真相は?と最後まで一気見していまいました。
シーズン2に向けてまだまだ人気は続きそうです。
ぜひ、一度見てみて下さい。
それでは。